久しぶりに行政書士関連の書籍を読んでみました。
『副業行政書士』のタイトル通り、現役の兼業行政書士の方が執筆しているのですが、具体的なノウハウ本というよりは、体験記に近いように感じられました。
対象として想定されている読者は「これから行政書士を目指す人」に限らず、副業の候補として士業もありますよと、そういう提案が込められている書籍です。
過去17年分の売上状況を公開されているのは、とくに参考になりました。
最初の10年がほぼ売上300万円超程度で推移、10年経過後から本格的に売り上げが増加し始め、15年目で売上1000万円を超えたとのこと。
一年のうち完全休日は10日にも満たない状況で過ごしてきたということですが、これは実際その通りなのだろうと思います。
行政書士業務は労働集約型の側面が強く、とくに兼業となればハードワークによって支えるしかないという側面があるかと思いますので…。
総合的には次のようなライフプランを描いている印象です。
- ハードワーク前提(余暇ほとんど無し)
- 正業を忙しすぎない会社員に置き、社会保険等はそこで確保
- 副業を時間をかけて収益化し、プラスアルファの収入を狙う
副業はすぐ多忙にはならず、初期には子育てなどのワークライフバランスは取り易いメリットもある一方、早期に爆発的に収入増というドリームプランでは無いことも分かります。
この提案をどう受け止めるかは、読者に委ねられている感じですね。
プリント・オン・デマンド(POD)方式の書籍だったのですが、いわゆるペーパーバックとほぼ同じ感覚で読むことができました。
受注後に印刷・製本されているということですが、表紙の厚紙感が乏しいことを除いては、市販の書籍と感覚的にまったく変わりはありません。
業務関連の書籍など、法改正毎に更新しなくてはならない書籍については、プリント・オン・デマンド(POD)方式で十分ではないかと感じました。
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