今日は開館時間に間に合い、無事に予約していた本を借りることができました。さっそく読んでみましたので、感想等を記しておこうと思います。
タイトルに【書評】とありますが、ものすごく厳密に内容をつき詰めて検討するものではなく、その点はご容赦ください…。
結論から言うと、非常に参考になる内容でした!
いわゆる開業本の類では無いので、実用上のノウハウを得ることができるという要素は少ないのですが、それでも筆者の考え方全体はとても参考になると思います。
とくに参考になったのは2点です。
- 行政書士のキャリアデザインについて
- (希少性+新規性)× 必然性 からコンテンツ力が導かれる
一つ目は、実務担当者(Player)・管理者(Playing Manager)・経営者(Manager)3つのフェイズを自らの適性に応じて選択すべきという考え方ですが、基準売上・標準期間についても示されていて、具体的なガイドラインとしても役に立つと思います。
二つ目は、ざっくり要約すれば、行政書士の存在価値の源泉はどこに求められるの?という考察で、新しい取扱い業務が発生する流れなども把握することができ、参考になりました。
行政書士を開業する直前・直後の段階にある人には非常に参考となる書籍のように感じる一方、これから行政書士を目指す人が読む際には若干注意が必要かもしれません。
当書籍は基本的に、『行政書士になったあと』についての話しが中心です。
これから行政書士を目指す方々は、その直前段階の開業準備期で何が必要となるのかについて、いわゆる開業本などを通じて別途把握しておいた方が良いと思います。
- 受験参考書:合格後のユメを語るフェーズ
- 開業準備本:ゲンジツを知るフェーズ
- 実務解説本:実務展開によるユメを語るフェーズ
行政書士関連の書籍について、私自身は上記のような「夢-現実-夢」のサンドイッチ構造になっているような印象を持っています。
開業段階で必要なことを知る過程で、夢と現実の齟齬を無くすことにもつながると感じる一方、夢から覚めてしまう可能性もあるので、なかなか言及し難い部分になっているかと…。
このあたりの事情については、当サイトでも何らかのかたちでお伝えしていきたいと思います。
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